玄米菜食を実行すると体調が良くなるという程度の知識しか持ち合わせていませんでしたが、以前からマクロビオティック料理には興味がありました。
10年ほど前に東洋医学の医者から、冷えが強いから治さないと病気の時に治りにくいといわれ、冷え性から解放されることが長年の願いでした。
また、母を乳癌で亡くし、医者から身内に患者がいると発症率も高いから注意するようにと言われたことも気がかりなことでした。
本屋で先生の本を手にして、他の本と違うので驚きました。料理にとどまらない豊富な内容、毎日普通に食べられておいしそう、体験談が掲載されていて具体的でわかりやすい、何よりも12回の料理を繰り返し続けることで病気が治るということが私の心を掴んで離しませんでした。
早速本を参考にして玄米を食べると、ひと月後には両足首とお腹に湿しん、風邪もひいて喉の痛みが一週間も続き、玄米どころではなくまた元の白米、お魚やお肉、おかず中心の生活に戻りました。2007年8月のことです。
その後は玄米、白米、発芽玄米を適当に食べるウロウロ状態です。(頭の中にいつもこの本のことはありましたが、どうしたらよいのかわからない)あいかわらず冷え症は治ることがなく、辛くなっていくようでした。どうしたらこの冷えから解放されるのだろうと思い、教室に通えたら治るかなという気持ちが起こり始めました。そして、二冊目の本を購入後、ブログがあることを知り頻繁に見るようになり、本とブログで学んで実行してみようと試みましたが、意志が弱く続けることはできませんでした。※@
[ 経過 ]
●2008年11月末
仕事の都合上マクロ教室に通うことは無理なので、月1回のパン教室を申し込み、受講する。マクロでなくとも何かを学ばせていただけたらと思って。実際、先生にお会いしてますますマクロ教室に通いたいと思う気持ちが強くなる。
●2009年2月
マクロ教室の申し込み。月1回の受講を考えていたが、可能であれば間をおかない方が身に着くからと言っていただき、助言を有難く受け止めカリキュラムのとおり受講することを決める。(このことが効果あり)※A
その頃のこと
食事: 3食しっかり食べる。朝も夕方もしっかり食べる。主食は白米、玄米、
発芽玄米と一貫性がない。玄米は合わないかもと勝手に判断し、発芽玄
米が多かった。お肉はあまり食べないが、お魚はほぼ毎日。夫が晩酌す
るので刺身はほぼ毎日。和食が多いが、おかずが少ないと貧弱な気分がしてごはんよりおかず中心。
パンは甘いデニッシュ系。バター+はちみつ。ピザトースト。
外食は頻繁。寿司、天ぷら、ウナギ。友人とはイタリアン、フレンチ、
バイキングと必ずデザート付きを選び、その後もカフェ、ケーキ屋へ。
二月に先生から腸が悪いようだから(望診)せめて玄米を食べるようアドバイスをいただくがしばらくして、またいい加減になっていた。
おやつ: 特に洋菓子。ケーキ、クッキー、チョコレート、アイスクリーム。ケーキ屋の前を素通りできず、ショートケーキなら1度に3個。
飲み物: 濃厚牛乳、豆乳。仕事場で珈琲は毎日。お茶は緑茶、お抹茶。
ジュースはほとんど飲まない、お酒もほんの少し。
調味料: 味噌は米味噌、いりこ出汁で。お酒、みりん、はちみつ。砂糖は白砂糖ではなく三温糖、黒砂糖などを使用。マヨネーズ、ケチャップをよく使う。とろみには片栗粉。
( 体調について )
生 理:
生理の二週間ほど前になると、始まるまでは毎日のように寒気がして鳥
肌が立つ。直前になると頭痛が起こる。始まると時折、黒いかたまり。お
なか、腰が痛い。食欲不振。日数は1週間かかる。周期も早くなったり遅
くなったりと安定しない。
冷え性:
とにかくひどい冷え症。毎年、お盆を堺に足が冷たくなり始める。冬の
季節は手足の末端は氷のように冷たい。しもやけになる。夏の冷房は恐怖。仕事場では自由が利かないので、羽織物、ひざかけ、靴下で対応していた。就寝時は電気あんかが手放せない。おなかにさわるといつも冷たい。昨年から靴の中にも、靴用カイロを使用する。
風 邪:
すぐに喉が痛くなり長引く(幼小から扁桃腺肥大)。熱がでやすい。回復までに時間がかかる。
その他:
唇があれる、時々皮膚がかゆくなる。おなかの左右下がよくみみず腫れ
になり、痒く跡が残る。片方の鼻がつまりやすい。肩こり。※B
体 温:
月の半分以上36.0度〜36.4くらい。35度台の時もあるが36度は平熱で低体温とは自覚していなかった。
大小の便り:
大きい便りは毎日あったりなかったり。緩め、やや細い。色もまちまち。※C
小さい便りは5〜6回。色は薄い黄緑色。
マクロ教室の受講
●2009年4月
パン教室とまるっきり雰囲気が違うことに戸惑う。どう動いてよいのか、何をしてよいのか全くわからずに終わってしまう。気持ちに対して体がついていかない。多人数、受講生の真剣な気に押されたのか圧迫感を感じ、重たい気分、体が苦しい状態。通えるのか不安に思ったスタート(6月くらいまで続く)。※D
相談する時は、一週間の記録を持参してとおっしゃったので記録を取り始めるようにする。(体温、体重、大小の便り、3度の食事、間食、飲み物、気づいたことなど)、広告の裏を利用しメモ帳の大きさにカットして、洗濯バサミでとめるという雑なメモ。
手が荒れる。手が冷たい。頭が痛い。左足付け根の上部が痒くなり湿疹が出てみみず腫れになる。左肩下、脇の近くに湿疹。
実行:@主食は玄米にすること A毎日薬草茶を飲むこと
Bよく噛むこと C庭の野草(からすのえんどう)を食べてみた
D玄米を水に浸し薄緑色に発芽・・・命を貰っていることに感動
●2009年5月
4月末の連休あたりから風邪を引き、熱、のどの痛みがあり、回復に一か
月半近くを要する。今回は快復が遅い。残業の疲れと職場の変化でストレスが大きい。風邪をひく前の一週間ほど食が乱れていた。外食、貰い物の肉や食品、甘いお菓子を食べていた。(ウイルスに栄養を与えていたと後で知る)
栄養のあるものを食べていないから治らないと、夫や友人から言われる。マクロに対する周囲の意識は冷ややかだが、逆に意地になってマクロで治すと意気込んでしまった。
対処:玄米クリーム、梅生番茶、れんこんポタージュ、ネギ味噌おじや、麩と玉ねぎの煮物、酵素液、れんこん湯、くず練、梅干、糸そば
生理が近くなっても寒気が起こらない。始まると感じないくらいに軽い。大きい便りが毎日。調子がよい時は茶色でしっかりしているが、食べ物が狂うと柔らかくて元気のないやや黄色状態と定まらない。小さい便りは薄緑色。
●2009年6月
風邪が長引いてすっきりしない。腰の後ろが痛い。胃が重たい。おなかが
張る。甘いものを食べたら右肩の後ろに湿疹が出る。食べてもまた何か食べ
たくなる。体温は36.3度〜36.4度でまだ36.5度を超えない。生理で頭が
痛くなり黒い塊もでるが、5日間程度で終わる。お肉を食べたら30分後に
気持ち悪くなる。甘いものの1〜2時間後に頭痛が起こる。玉ねぎを切ると
涙がでる。まだ陰性体質は治っていない。インスタントや外食をすると、必
ずといってよいくらいとても喉がかわいてしまう。
野菜の皮を向かないことに、抵抗がなくなっていたことに気がつく。
●2009年7月
中旬から、小さな便りに変化。今までは薄緑色がほとんどだったが、ようやく黄茶色に近くなりほっとする。以前ほど飲み物が欲しくなくなってきた。
体温36.5度以上が月の半分以上となる。体温が高い時は玉ねぎを切っても目にしみない。※E
日中で眠いことが多い。生理直前に甘いものが欲しくなり食べてしまう。生理が9日間。胸の谷間に赤い湿疹。右ひじの内側にも。脇の側、両足の付け根上に湿疹がでる。大きい便りが、するっとバナナ状態に。
●2009年8月
体が少し暖かくなってきたように感じる。体温を計ると36.5度以上ばかりではないが、変わってきていると自分で感じる。手足が少し暖かい。大きな便りに変化。バナナ状が増えてきた。職場での冷房時に長袖は着用するが、ひざかけ、靴下は使わなくてすむ。家でも冷房はほとんど使わないように意識していた。8月に入りお盆過ぎまで、かなり食生活が乱れる。先生からも指摘をいただいたがバレバレ。旅行やお付き合いで8月はマクロから遠い食事となってしまったが、戻し方について意識するようになってきた。食が乱れるからか、眠たい、頭が重たい、おなかが痛くなることが多い。生理は軽くなり量も少ないが期間が2週間と長い。黒いかたまりが時々ある。
ショウガ湿布の実践:急な腹痛で梅生番茶を飲んでも治まらないので、習
った手当を試みる。すっかり元気になりその威力に驚
く。また、元気な時に試しておいたことが緊急時に役
立つことを実感する。料理も手当法も習ったらすぐに
実践することの大事さを体験して学ぶ。
●2009年9月
相変わらず外食も続いているが、以前よりも神経質にならなくなっている。甘いもの=悪のようにとらえがちで食べると罪悪感が生じていたが、上手に付き合おうと思うようになる。外食で以前は何も考えずに好き勝手に食べていたが、組み合わせやあれよりもこちらと考えてからチョイスするように変わってきた。また、戻し方を常に意識している自分に気付く。嫌なことがあってもよい方向に考えを持っていくように切り替えることができるようになってきた。※F
現 在
食事: 朝は梅生番茶のみ。毎日玄米。雑穀、黒豆、あずきなども入れたりす
る。お魚もお肉もほとんど食べない。ただし、外食ではいただいている。
(夫、朝は軽く食べ、白米も食べる。魚や肉は週2〜3回程度)
パンは国産小麦、天然酵母パンでバターやマーガリン、砂糖を使用し
ていないものをなるべく選ぶ。外食は相変わらずだが、寿司・鰻はほと
んど行くことがなく、蕎麦、天ぷら、和食がほとんど。友人との食事の折も考えてから選択、デザートは付けなくなった。揚げ物には大根おろし、レモンが頭にインプットされてきた。
おやつ: ケーキ屋の前を素通りできるようになる。自分から買い求めることはなくなり食べる機会が少なくなった。マクロクッキー、くるみ、松の実、おせんべい、レーズンなどを食べる。白砂糖の入ったものはしばらくすると頭痛がする。冷凍庫のアイスクリームも不要になった。
飲み物: 珈琲→紅茶に。濃厚牛乳や豆乳は飲まない。薬草茶を毎日又は三年番茶。酵母液。ジュースが飲みたい時はリンゴジュース。玄米珈琲が日課となり、生理期間はタンポポティ。梅生番茶は毎日。出かける時も玄米珈琲と梅生番茶のスティック(市販品)を持っていくようになった。
調味料: 米味噌→麦味噌、八丁味噌。いりこ→昆布又は昆布しいたけの出汁に。お酒、みりん、はちみつ、バター、砂糖もほとんど使用しない。メープルシロップ、米飴。黒砂糖をたまに使用。マヨネーズ、ケチャップを冷蔵庫からなくす。片栗粉は処分し葛を使う。塩も天然塩、醤油も天然醸造に変えた。
( 体調について )
生 理:
生理開始の寒気がほとんどない。始まるのがわからなくなった。頭痛が
ほとんどしない。まだ黒いかたまりがでる。おなかの痛みもなくかなり軽減されたと感じる。日数は1週間程度。周期は少し早くなったが8月はかなり周期が遅れた上に日数も2週間ほどと大きく乱れた。
冷え性:
あまり冷えを感じなくなってきた。お盆過ぎにはすぐに靴下をはいていたが、まだ必要ない。冷房でもひざかけ、靴下は不要。時折おなかが冷たい時もある。今年の秋冬がどう過ごせるのか楽しみでもあり、また効果がでてほしいと願っている。
その他:
風邪に対しても対処法を教えていただいたので心強い。唇のあれは時々。
片方の鼻のつまりはまだ、取れていない。肩こりはほとんどなくなった。
体 温:
36.5度とはいかないが、かなり近い体温となり安定してきた。体が温かくなってきたように感じる。
大小の便り:
大きい便りはほぼ毎日。バナナ状が増え茶色い状態が多くなる。玄米を食べるとお通じがよく、おなか周りも少しスッキリしてきた。
小さい便りは5〜6回程度、黄茶色に変わってきた。
あれこれ
振り返ると、瞬く間に過ぎた半年でした。こんなにもたくさんの料理を教えていただいていたのだと改めて嬉しく思いました。また、料理以外に学ぶことが多く、注意、指導を受けたことが少しずつですが、実行できるようになってきました。また、調理台は神聖な場所の言葉には、台所を預かるものとして衝撃を受けました。食を作るに必要な物、道具に対する意識を植え付けていただいたことは、他では教えていただけないことでした。
お休みの連絡を思い込みでしなかった折、先生が心配されていたことを他の生徒さんから連絡をいただき、どんな所でも人に助けてもらって生きていると感じ、周囲の人々に対し貰うだけでなく返す(与える)ことを学びました。
五色おにぎりを習い、お弁当のおにぎりを作っていてコーンの横には枝豆入りを並べるなど意識してみたら、夫からきれいで美味しそうとの言葉。気をよくして友人にも写メで送ったら教えてと言われてハイテンションになる。
いつもは、自分が食べるお弁当だからいいわと色味も考えずにいたが、先生から黄色の横には緑が合うと具体的に教えていただいたことで、食をおいしくするには見た目も重要であり盛り付け方や色味を意識することはとても大事なことと知り、料理が楽しくなりました。
野菜の皮を剥かないことに全く抵抗がなくなりました。できるだけ減農薬や有機栽培を求めるようにはしているものの、農薬がかかったものでも玄米を食べて大丈夫と楽観的に考えられるようになり、剥く手間もはぶけ皮の栄養もいただいてゴミも減ってうれしい、と自分に都合よく解釈できるようにかわりました。(こんなプラス思考も体にいいのかも!?)
使用する用具の大きさを意識するは驚きでした。場所を取ったり大き過ぎたり小さ過ぎたりで不便、よけいな分量になり無駄にしてしまう、洗う時に水を無駄にしてしまうから?と考えたりするようになり自分でも信じられない変化です。また調理に際して、いかに段取りが重要な事柄であるかも教えていただき、段取力を身につけることもこれからの課題となりました。
以前は衣・食・住の順番はと尋ねられたら、一に食・二・三にも食、ずーっと食で10番目くらいに衣と住と答えていたくらい食に対する執着心が強かったのが、今ではお取り寄せ、スイーツのHP、デパ地下を見ても冷静になり、セーブできるようになりました。まだ甘いものも食べますが、以前に比べるとかなりの成果だと思います。
最後に
真面目に取り組まず出来のいい生徒ではありませんでしたので、顔の状態も変わらず参考になるような成果はみられませんが、教室に通う前に比べると自身の体が確実に変わってきていると実感しています。夫からいつもカリカリ、イライラ、カッカしていたのが随分穏やかになったと言われています。
玄米ごはん、けんちん汁を実行しても変化がないのは、食事はそのとおり実行するも、他の物も口にして間食もしていたことで、結果かなりの食べ過ぎに繋がっていたことが、今ようやく解かったところです。
順調のように書いてしまいましたが、教室に通い始めて一気に結果をだそうと夫に無理強いをしてしまったところ、不満でしばらくはごきげん斜めの状態でした。確かに嫌いな物を押し付けられると拒否したくなるのも当然でしたが私には見えていませんでした。家族が理解してくれないことは、我が家も同じ悩みでしたが、先生の「自分だけしあわせになればいいのよ」の言葉に勇気づけられ、相手に求めすぎず歩みよることもコツのひとつと気持ちが切り替わると自分自身がとても楽になりました。また、この考え方は人間関係においても大事なことだと思っています。
これからも先生の指導を受けながら、遠い先に心を飛ばさず、目の前にあることをクリアしながら、一つずつ歩んでいきたいと思います。何よりも心が軽くなり良い方に解釈できるように(切り替えることができる)なったことは大きな喜びでした。食と心は繋がっていることを強く感じ、心の教室に通わせていただいたと嬉しく思っています。心から感謝する心が湧いてきた時に自身の病気も治るような気がします。まだまだ実行できていませんが、いつも意識して暮らしていくことが私の課題です。最近は協力してくれる夫を有難く思い、後期も気持ち良く送りだしてくれるのですから「ありがとう」の言葉を言わなければと思っています。
先生のお宅は、玄関にいつもきれいな花が飾られ気持ちよく私達を迎えてくれていました。雨の日、玄関には赤いタオルが置かれていました。そんな心遣いがさりげなくできるようになりたいものです。
これまでは、基礎科は半年で終了とのことでしたが、一年に渡り学ばせていただくカリキュラムの時に出会え、何と幸運、ハッピーな生徒でしょう!!
先生、半年間ありがとうございました。後期もどうぞよろしく、ご指導お願いいたします。